パワハラ上司はこういう心理を持っている。

心理

あなたのそばにも、

こんな上司がいるかもしれません。

・毎回嫌味を言ってくる
・威圧的な言動が目立つ
・明らかに理不尽な仕事を押し付けてくる
・不可能な要求をする
・部下の手柄を自分の手柄にすり替える
・プライベートに立ち入ってくる

・・・などなど。

パワハラ上司というのはイメージしやすいですが、

実際の職場だと実に様々なパターンの人間がいるものです。


ところで、

職場というのは円滑なコミュニケーションが

「確実に」必要になる場です。


しかしそういう場で

「パワハラ」という形をとる上司というのは、

まず論理的に動くよりも感情的に動くしか手段を持たない人、

つまり「他人からどう思われるか、という立ち位置を

気にするのを優先してしまう人」ともいえます。


今回は、そんなパワハラ上司の心理を紐解いていきます。


パワハラ上司の心理とは

まずは、「自分が他人を馬鹿にしているから、

自分が他人から馬鹿にされている気がする」という

心理傾向から見ていきます。

他人から見下されている気がする

パワハラ上司というのは

「他人から見下されている」

「部下から馬鹿にされている」と

感じているものです。


ところが、これは元はといえば

パワハラ上司自体が「他人を蔑んでいる」ことから

始まっていることが大半です。


人間の心理としては、

「他人をなめていると、

他人はそれを感じ取り、

その人自身が他人からなめられるようになる」

という状況は珍しくありません。


パワハラ上司自体が

「他人を見下す」という特徴を持っているので

自然と周りがそれを感じ取り、


周りもまたパワハラ上司を見下す、

ということになります。

周囲の人間全員ではなく、

それらしいターゲットや個人に対して

馬鹿にしたような態度をとる場合でも同様に、

個人に馬鹿にされることになります。


本来は自分発信のことなのに、

「こいつは自分のことを馬鹿にしている」と

思い込み、

自分の立場を分からせるために

威圧的な言動をとったりします。


自分の立場を守ろうとしている

次に、「自分のポジションを守ろうとしている」

という心理の働きについて解説します。


パワハラを起こす上司は、

役職、立ち位置

に何よりも拘ります。


「本当は、こんな面倒な役引き受けたくないんだけど」と

嘯くこともありますが、

その割には毎回自分の仕事や上司という立場についての

話題を出すことも多くなります。


「上司らしさ」というものに固執するのも特徴で、

実際の仕事内容にかかわらず、

自分は自分の仕事を全うしている、という

思い込みがあるからですね。


正確にいうと、

自分は立派に仕事を全うしていると思い込まなくてはならない心理

が働きます。


「自分は自分の立場を守るのが仕事」というような

態度さえとることもあります。


なので、組織でちょっとうまくいかないことがあったり

手間取ることがあると、

自分はうまくやっているのに部下が

面倒な仕事を持ち込んでくるように感じてしまい、

上司としての自分の邪魔をする、厄介者

として認識してしまうわけですね。


本来は、組織でやっている以上

問題事が出てくるのは当然で、

それを処理するのも上司の役割の一つです。


しかしパワハラしてくる上司というのは、

問題が起きること自体が間違っていて許せない、

というような心理を起こしがちになります。


他人をコントロールしたい

パワーハラスメントというのは、

他人をコントロールするのに

非常に手っ取り早い手段でもあります。


ですから、

部下の動かし方がよくわからない人というのは、

「上司」という立場になると

怒りや権力にまかせて他人を動かそうとすることも

珍しくありません。


ですから能力のない人間ほど、

上の立場に立つと能力に見合わないプライドを抱え、

部下をとにかく「手っ取り早い方法で」

動かそうと考えがちです。


パワハラというのは、
された側の人間が
「上司が不機嫌だ、また“お前は無能だな”とか言われるかも」とか
「言う通りにしないと、今後の昇進は難しくなるかも」と
社会的不利益を被らないように進んでコントロールされに行くことが
多くなります。

パワハラという手段をとるだけで、

つまり権力を振りかざしたり

意味もなく不機嫌で居続けるだけで

部下や同僚が皆、自分の思う通りに動いてくれるということですね。


他人は支配的に動かすもの、という

意識の強い人にとっては

それ以外の手段が取れないので、

むしろ

こんなのがパワハラって言われるなら、
じゃあ他にどうしろと?

と本当に分からなくなる場合があります。

つまりパワハラ的言動がデフォルトでもあるかのような

態度をとってしまうということです。


部下を信用していない

パワハラ的言動をとる上司というのは、

部下や他人を信用していません。


信用していないというのは

いろんな意味を含んでいます。

自分が上だと分からせないと、馬鹿にされる
普通に頼むだけでは、他人は動かない

つまり人間に対する不信感に加え、

仕事に対する不信感もあるということです。


ここには、

「馬鹿にされたくない(評価を落としたくない)」
「自分の思った通りに、さっさと動いてほしい」

という心の働きが存在しています。


部下の伸びしろなども全く考えていないので、

部下を信用してある程度を任せる、といったようなことも

しません。


精神的な脆さを抱えている

パワハラ上司は

上記のような精神的な弱さを抱えています。


威厳をみせなくては不安でしょうがない。

馬鹿にされるような、評価の落とし方はしたくないから

馬鹿にされないようにとにかく威圧的になる。


結果、そのこと自体が馬鹿にされたり

評価を落とすきっかけに繋がるのですが、

それでもそういう人はパワハラをやめられません。


それどころか、職場での立ち振る舞いに関しては

パワハラ以外の手段を知らなかったりします。


特に厄介なのが、

「何か理由があるからパワハラをする」のではなく、

「パワハラをしたいから、なんでもいいから理由をつけて

パワハラする」という人間も一定数いるという事実です。


まず押さえておくべきポイントは、

・精神的に未熟なのは、パワハラを受けている側でなく
間違いなく「パワハラしている側」である
・パワハラ上司は、パワハラ以外に
職場での位置取りの方法を知らない可能性が高い
・パワハラすること自体が目的になっている可能性もある

という部分です。


パワハラは繰り返し、長期間に渡って行われるものですから、

次第に上司が言っていることが確実で本当のことのように

思えるようになってきます。


「自分が、仕事ができない人間だからそう言われるんだ」
「自分自身が情けない」
「いつまで経っても社会人として未熟なんだ」

と、自分を責め続けるのはもはや必然ですよね。

むしろ、そう思わせるのがパワハラ上司の狙いですから。

そもそも自己肯定感の低い人であれば、

恰好の餌食になるでしょう。


パワハラを「受けても仕方のない人間」なんてこの世には存在しません。

上司の言う事を鵜呑みにするより、

「自分はそのことで相当なダメージを受けている」ことを

認識し、

「自分は情けない人間なんだ」と思い込まされて

いること自体が「そういう心理の罠にはまっている」と

自覚したほうが健全でしょう。

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