ツァイガルニク効果の活用方法をまとめました。
この心理効果を活用して、
仕事や作業の効率化を図っていきましょう。
ツァイガルニク効果とは
ツァイガルニク効果(Zeigarnik effect)とは、
完了している作業よりも強く注意し思い出しやすい心理効果
のことです。
元々はドイツの心理学者であるクルト・レヴィンが
作業が完了すると緊張感が解かれる
という考えを提唱し、
それをリトアニアの心理学者・精神科医の
ブルーマ・ツァイガルニクが実験にて示したものになります。
人は、作業途中のことは必死で覚えているけれども、
完了したことはすっかりその内容を忘れてしまう。
その事に疑問を持った彼女は、
実験で検証することにしました。
元々は記憶の研究だった
このツァイガルニク効果は、
ブルーマ・ツァイガルニクが提唱した当初は
未完成図形の方が完成図形に比べて記憶の度合いが良い
というものでした。
つまり、当初は心理研究というより
記憶の研究だったわけですね。
ツァイガルニク効果の活用方法一覧
ツァイガルニク効果の活用方法はいろいろあります。
主にマーケティングや営業、恋愛などに用いたり、
またその特性を理解して、効率の悪い学習方法を
避けることも出来るでしょう。
マーケティングに活用する
マーケティングや営業で
ツァイガルニク効果をうまく使うことで、
狙ったアクションをユーザーから
引き出すことが出来ます。
恋愛に生かす
自分自身が「相手にとって、未完了のタスク」
となるようにうまく工夫することで、
恋愛にも活用できます。
仕事や勉強の阻害因子にもなる
ツァイガルニク効果は
マーケティングや恋愛・勉強にも活用することが出来ますが、
逆にビジネスにおいては
集中力を落とす阻害因子にもなります。
詳しくは過去記事にも載せています。
たとえば、
仕事中に、携帯電話に着信履歴が残っていたとします。
急いでかけなおしてみましたが、
奥さんは電話に出ません。
そうなると、
よほど急ぎの用事だったのかな。
何か良くないことがあったんだろうか。
と、妙にソワソワした気持ちになります。
いやいや、そんなことで集中力は落ちないでしょう・・・
という人もいるかもしれませんが、
大部分の人は「未完了のタスク」として無意識でも
この出来事を気に掛けるでしょう。
着信ではなくても、
「飲み会の誘いが来ているから、予定を確認して返事しないといけない」
など、
「未完了のタスク」というのは
ビジネスや日常生活上でどんどん増えていくものです。
そもそも未完了のタスクを増やさないために、
・メールはマネージャーなど他の人に確認してもらう
・飲み会などは絶対に断る
という風に
自分の「スタイル」を確立している人もいるでしょう。
といったように、タスク自体を減らさなくても
一定の時間帯にだけタスク処理をして
それ以外の時間は一切遮断する、という方法をとっている人も
います。
未完了のものを置いておくというのは、
それだけ人をモヤモヤさせ、
仕事の効率を落とすものでもあるのです。
ストレスがたまる可能性もある
注意が分散してしまうことと、
ツァイガルニク効果自体が
未完了のタスクに関して緊張感を生み続けるものなので、
ストレスも溜まりやすくなります。
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