ツァイガルニク効果は、勉強の阻害因子になる

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「未完了のタスクは、完了したタスクよりも

強く記憶に残り、人の注意をひく」。


これは営業やマーケティング、

恋愛にまで幅広く用いることのできる

ツァイガルニク効果と呼ばれるものですが、


ツァイガルニク効果は勉強に活用するというよりは

阻害因子となりうるものです。


ツァイガルニク効果は、勉強や学習の阻害因子となる

そもそもこのツァイガルニク効果を研究した

心理学者のブルーマ・ツァイガルニク氏は、

カフェの店員さんは、注文した内容を
お客さんに出すまではしっかり記憶しているのに、
出してしまったら何故すっかり忘れてしまうのだろう?

という疑問を持ち、記憶の研究として始めました。


完了したタスクよりも未完了のタスクを覚えている、

その記憶の特性に興味を持ったのだと思われます。


ただ、当然ですが、

人間には記憶の容量というものがあり、

さらに注意にも容量が存在します。


ですから、

ツァイガルニク効果を働かせるために、
中途半端にいろんなものに手を出す

というのは、学習効果において非常に効率が悪くなるわけですね。


いろんな勉強に手を出すと、

いろんな作業が見切り発信のまま中途半端に終わってしまい、

全てに注意が向くようになって、結果

全てが頓挫してしまいがちです。


そもそも、人間はマルチタスクに向いていません。

シングルタスクのほうが、明らかに

学習などの作業効率は良くなります。


わざわざタスクを未完了にするように、
目標を高く持つ(簡単に完了しないタスクにする)

というのは一見ツァイガルニク効果が

期待できそうですが、


そもそもツァイガルニク効果自体はストレスを生むので、

目標を高く持ったところで、

報酬(達成感)が少ないと意味がありません。


よほど自分にとってやりがいのある学習内容でない場合は、

ただただゴールの見えない

ダラダラとした学習を続けてしまうだけになるでしょう。


そのうちストレスがたまり、

いろんな学習に時間をかけているのに

どれも終わっていない感じがして

気が散ってしまい、


そのうち勉強自体の興味を失くしてしまいます。


いろいろな事に活用できる

ツァイガルニク効果ですが、

他人に使う分には適度なストレスを相手に与え、

そのストレスを解消するためのアクションを

促すことができます。


しかし勉強に関していうと「自分」に使うことになるので、

「一つ一つやるべき事を潰していったほうが、

注意が分散されずに済む」

ということになるでしょう。


ツァイガルニク効果とは?活用方法をまとめて解説
ツァイガルニク効果の解説と、活用方法をまとめて解説します。


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