変化への対応力を上げるには

コンパスと地図の画像 心理

人は、「現状維持したい」という

心理を常に働かせてしまう生き物です。


それは、平穏を願う誰もが抱える精神状態でもありますし、

人間は「変化を嫌う」ということの証でもあります。


しかし、世の中は常に変化していきます。


安定した収入。安定した環境。

盤石だと思われたものでも、

一瞬にて崩れ去ることもあるかもしれません。


それでもなお、人間は

「変化を怖がる」生き物です。

知らない景色を見ることは、恐怖以外の何物でもありません。


それでも、どんな人にでも

変化に対応しなくてはならない時はきます。


有名な言葉で、

最後に生き残るのは最も強く賢いものではなく、最も上手く変化に適応したものである。 

“It is not the strongest or the most intelligent who will survive but those who can best manage change.”  

というものがあります(※実際にこれがダーウィンが残した言葉かどうかは

明確ではないようですが)。


ただ、弱い動物が絶滅しているかというと

そうでもありません。共存して生きている動物もたくさんいます。

世の中は、強者生存ではなく適者生存なのですね。

それは、人間だって同じです。


変化に適した人間になりたい。

変化に適した人間になって、信の「強者」になりたい。

今回は、そんな「変化への対応力」をつけることを望む

人達に向けて、


実際にまずどういう行動をすれば

変化への対応力が身についていくのかを

書き記していきます。


変化に対応するには

変化に対応するには、

まず「変化に対応しないことで起きる弊害」を

認識する必要があります。


そもそも、変化に敏感でない場合、

現状維持することに固執する場合は

変化していることにすら気づいていない場合もあります。


今いるその地位や役割が、

ずっと続くと思いがちなのです。

当たり前ですが、個人や企業に

永遠が保証されるわけではありません。

なのに、人間は正しく物事を捉えようとはしません。

それが人間の心理だからです。


まずは、そのことでどういった弊害が起きるかを

正しく認知する必要があります。


チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?」という

自己啓発本があります。

スペンサー・ジョンソンという医学博士・心理学者が

書いた本です。


変化を恐れて行動しないとどうなるか

帯に記されているキャッチコピーは

「1時間で読めて10年間役に立つ」


2020年時点で、全世界で2800万人に読み継がれている
ベストセラー本です。
 

この「チーズはどこへ消えた?」は、

タイトル通り話の中核になる

「チーズを探すネズミと小人のシンプルな物語」と

「その物語に関わる人間たちの話」に分かれていて、

100ページに満たない、サクッと読める内容になっています。


2匹のネズミと2人の小人は

チーズを求めてまいにち旅に出かけ、迷路の中を探索していました。


ネズミは頭を使おうとせず、直観的に行動します。

小人は頭を使い、効率よくチーズを見つける方法を探っていました。


あるとき、ネズミと小人は

「チーズステーションC」と呼ばれる

大量の、いろんなチーズがある拠点を見つけます。


ネズミと小人は大喜びしてチーズをかじり、

チーズが大量にある毎日を過ごしていました。


ネズミは、チーズはどんどん減ったり劣化していることに

直観的に気づき、すばやく次の行動に移すのですが、

小人はこのチーズさえあればと慢心するようになり・・・


というところから、

物語はスタートします。


チーズの画像


結局、チーズステーションCのチーズは

劣化し、なくなってしまうのですが、


2人の小人は大きなショックを受け、

しばらくその場から動こうとしません。

そして新天地に「あるかどうかも分からないチーズ」を

探し求めることに対して

消極的になってしまう様子が描かれています。


つまり、「チーズが忽然と消えた」という変化に

対応できなくなったのです。


お察しのとおり、

小人は人間を表しています。


チーズというのは何を象徴しているかというと、

いまある環境、収入、地位や役割、仕事、家庭

・・・などなど、人間にとって一般的に

「これさえあれば、安心だ」

「これさえあれば、幸せが保証される」と思われているものですね。


お金のパズルの画像


しかし、当然ながら、いまある環境が

「永遠に続く」という保証はどこにもありません。


ここに出てくる小人は、

先述の通り「2人」でヘムとホーとよばれます。

ヘムは、戸惑いながらも先に進もうと

恐怖を感じながらもチーズを探し始めますが、


ホーはというと

チーズがなくなるなんて、ありえない!!

と憤怒し、

チーズはまた、ここ(チーズステーションC)に
戻ってくるんじゃないか?
あのチーズじゃないとダメなんだ!!
 

と、新しいチーズを探すことを拒絶し、

今まであったチーズに対する執着心をみせ

一歩も動こうとはしません。


2匹のネズミと

2人の小人の行く先は?

というのが本書のテーマです。


この本を読むと、

・変化を恐れているとどうなるか?
・なぜ、変化を恐れるのか?
・恐怖を感じながらも、動くことは何をもたらすのか?
・逆に恐怖や怒りに負けて動かないとどうなるのか?

ということがストーリー仕立てで

書かれており、


非常に読みやすいビジネス書のひとつになっています。


当然ながら、ビジネスだけでなく

「変化に対応できずに悶々とした日々を送っている人」

にとっても有益な書になるはずです。



仕事を後回しにする病気とは?
仕事を先延ばしにしやすい病気として、ADHDに併発する「PCN症候群」というものが存在します。

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