「そこにある弁当の空箱を1か月経っても捨てられないのはなぜか」

心理

以前、

仕事を後回しにする病気とは?

というタイトルで、記事を書いた。


というのも、私自身がもともと後回し癖がひどいほうで、

完璧主義の自覚もある。

色々学んだ現在では、完璧主義は完璧主義というよりは

「自分は完璧でなくてはいけない存在」だと思い込んでいた、

という言い回しがぴったり当てはまるかもしれない。


病気か、病気じゃないかはさておき、

(原因が分かったところで、それ自体は問題を解決しては

くれないので)

とにもかくにも、

自分を現時点での能力をそのまま受け止める

というのは大事。


404 NOT FOUND | 信念なんかない。
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上記事のようなゴミ屋敷で考えてみる。

私はきれい好きだ、なんて思っている人ほど

理想は完璧なまっさらな部屋を想像している。


そう、そんな整理整頓された管理の行き届いた清潔な部屋を

想像しているのに、

目の前に広がるゴミ屋敷のような部屋、つまり「現実」とのギャップを

感じるだけで疲弊する。


まずは、理想は理想、

現実はもうなにがなんでも明らかに現実であり

事実である、という認識をすることから必要。


自分が、部屋を散らかしたままでいられる、

そしてその部屋をそのままにしておける、

その程度の片付け能力の人間なのである

という自覚からまず入らないといけない。


そして、

その程度の片付け能力の人間だったからといって、

悲観することもない。


部屋は、生活さえしていれば必ず散らかる。

間違いなく散らかる。

時期はずれのクリスマスのオーナメント、たばこの吸いがら、ポテトチップスの袋、

食べかけのピザの皿、アイロンをかけようと思って放置しているくしゃくしゃの服。


誰もが

部屋を散らかす才能

を持っているのだから。


むしろその、散らかった後の処理を

いつやるのか

というところが一番大事になってくる。


そこにある弁当の空箱は、1か月経っているからこそ捨てられない

物事は、後回しにすればするほど人のストレスになる。


散らかった部屋を見て、

「今週中には掃除しなくちゃ・・・」

と思っていたとしたら、それだけで疲弊し、

片付ける気力は一気になくなる。

それだけ、人が使っている精神エネルギーは半端ない。


さらに、1日1時間掃除して、

1週間でキレイに!とか強く思っている人ほど、

それが行動に移せない。

日常生活から、掃除のために1時間毎日捻出するというのは

それ自体も考えるだけでストレスになりかねない。

ただでさえ、目の前の光景を受け止めるだけでストレスなのに。


が、やらなければやらないで、同じことの繰り返しである。


5分で取りやめる

完璧主義の人は、「効率のよさ」を重視する。

あれとあれをまとめて、あのカゴに移動したほうが体力を消耗せずに済むだの、

これをやっている時間にこれをしていたほうが時間が無駄にならないだの、

効率が悪い人ほどいかに効率よくやろうか考え、

結局考えただけで行動できずに終わる


効率は、この際そっちのけでいい。

「それを隣の部屋に持っていくなら、これとこれとこれも・・・」

「これを不燃ごみに捨てるなら、あそこにある不燃ごみもまとめて・・・」

とか、いちいち考えずにとにかく動く。


なんでそんな行ったり来たりしているの?

一緒に持っていけばいいじゃん!なんて指図する人は一人もいないので、

効率が悪かろうとなんだろうと、

1個1個こなしていくほうが確実。

時間にして5分と決めて、

5分以上は絶対に動かないと決めるとハードルが下がる。


そもそもゴミ1個捨てる元気もないです、という人でも

そもそもゴミ屋敷に住んでいること自体、

視覚的だったりいろんな雑多な情報が毎日入ってくるような

状態になっていて、

片付けのハードルが上がっているので

片付けする気にもならないのが当たり前なのだ

という心持ちが必要。

「自分は、なんてダメな人間なんだ・・・」と落ち込んでいると

負のループに陥る。


仕事も同じ。仕事の場合は自分の部屋とは違い

他者からの評価も入るので、

まるで仕事内容がゴミ屋敷のように散らかってしまい、

収拾がつかなくなるなら辞めれない事情がない限りは

辞めたほうがいい。


もちろん、負のループに陥り続ける必要がある人や

どうやっても心理的にそこから抜け出せなくなってしまう人もいる。

いわゆる、

・「この部屋が散らかっているから、QOLが下がり、
そのせいで私は仕事ができないんだ(決して私の能力が低いせいではない)」

・「仕事を頑張っても頑張っても評価してくれない人間のせいで、
 私は幸せになれないんだ」
 

という人達。

こういう人達は、仕事内容や部屋が散らかっていることに一見

困っているようだけれども、

実際は「そういう問題」を抱えていないと「そういう問題のせい」で

自分が幸せになれないのだ、という言い訳をし続ける人生を

選ぶ必要があるだけ。

つまり、自分の能力不足のせいだと考えることを

必死に避けてしまっている状態。


だから、部屋を片付けられないのではなく、

「本当は片付けたくない」。

片付けてしまうと、次の問題や本当に片付けるべき問題に

直面しないといけなくなるから。


こういう人だと、どういう工夫をするとかではなくまず

「自分の本当の問題」を嫌でも直視しないといけなくなった、

そんな状況に陥らないかぎりは

後回し癖がずっと続いてしまうことになる。


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