怒りはなぜストレス発散になるのか

心理

「怒る」というのは周りに

マイナスイメージしか持たせないものであるにも

関わらず、

怒りまくる人がいます。


人間、「生まれてこのかた怒ったことなんてない」

などという超人は存在しないでしょう。

怒りというのは手っ取り早いストレス発散になり、

特にうまくストレス発散できない子どものうちは

「怒り」に感情を乗せることが重要になってきます。


今回は怒りのストレス発散の効果について

お伝えしていきます。


怒りはなぜストレス発散になるのか

そもそも、怒りというものはなぜストレス発散の役割を果たすのでしょうか。

怒りで問題解決できる

怒り=どうにかしたい、という欲求を表したものになります。


子どもが、自分の欲しいおもちゃを買ってもらえないからと

店先でダダをこねて「まだ帰らない!!」と怒る。

親が、みっともないからやめてほしいと言っても子どもはやめてくれない。

そうすると、親はその行為をやめさせるように渋々

子どもにおもちゃを買ってあげる。


子どもはそうすると、「ダダをこねて怒る」事が成功体験になります。

すなわち、怒ることで「それをやめさせるために親がおもちゃを買う」

のですから、

おもちゃが欲しかった子どもというのは目的を達成したことになります。


この行動が定着してくると、

「怒ればなんとか欲しいものが手に入る」と考えるのが当たり前になって、

欲求がある度に怒るのが習慣化してしまいます。




上司が、不満があると度々不機嫌になり、

そのたびに部下が機嫌取りのために

上司の思い通りに動くようでも同じことがいえます。


怒りさえ表出してしまえば、問題解決できるという

意識が定着してしまうと、

怒りの代わりに要求が通るので、結果的に

問題解決の手っ取り早い手段として用いられる場合があります

(周りの人間はたまったものではないのですが)。

「一次感情」を怒りに乗せて表出できる

怒りは二次感情と言われます。

多くの人は、一次感情を表出するために怒りを用いると言われます。


たとえば、部長が部署内の飲み会の出席人数が毎回少ないことに

不満を抱き、「おい。自分のことばかり考えるな。

プライベートの数時間くらい、社会勉強だと思って返上する

気持ちがあって当然だろう。それでも社会人か」

と怒りに任せて言い放ったとします。


そうすると、自分が怒られたと思った部下たちが

次回の飲み会には参加するようになります。


この上司は、「プライベートばかり重視する部下たち」を

自分のモラルを以て叱りつけたのだ、指導したのだという

気持ちでスッキリしているかもしれませんが、

本音は「こんなに毎回参加人数が少ないということは、

自分の人望がないのかもしれないという不安」

に駆られていた場合、

その無意識に感じていた不安を「怒りに乗せて表出」したことで

すっきりとなった、ということになります。

不安という一次感情を、怒りという二次感情を以て

訴えるのですっきりするわけです。

怒りというのはこのように大抵が

「なんらかの一次感情を乗せて、それを訴えるための」

二次的感情であり、

それに乗せて本音が相手にぶつけられること、

そしてある時は問題解決がなされることにより

怒りというものがストレス発散に繋がるのです。

ですが、それは一時的な作用でしかなく、

怒りによりストレス発散をしていると周りと疎遠になり、

それがまたストレスとなって怒りを何かにぶつけるしかない、

というようなループに陥る可能性もないとはいえません。

パワハラ上司はこういう心理を持っている。
パワハラを起こす上司は、「パワハラすること」が目的になっている場合があります。


自己肯定感を高める方法
自己肯定感とは何か?という解説と自己肯定感を高める方法をお伝えします。

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